インプラント治療はどうして高額になるのか?

インプラント治療の説明を聞いて

・ブリッジや入れ歯の治療に比べて高すぎる

・本当はもっと安くて、余分に請求しているだけでは……

と疑問に感じた方もいるのではないでしょうか?

 

確かに他の治療に比べるとインプラントにかかる費用は高額に見えがちです。

しかし、インプラントは、「他の歯を守る」ことができます。

 

これは、虫歯になっていない歯を削って被せ物をする「ブリッジ」や金具にかかる負担がダイレクトに歯に伝わる「入れ歯」ではできないのです。

 

他の歯を守ることに繋がるインプラント治療は、「高額」なのでしょうか?

とはいえ、どこに費用が使われているのか分からないと納得できませんよね。

 

そこで、この記事ではインプラント治療がどうして高額になるのかについて解説していきます。

 

インプラントの費用が原因で治療を中々決めることができない方は、是非この記事を参考にしてください。

目次

1 インプラント治療が高額になる理由

インプラントの治療費が高いのは、次のような理由があります。

 

・インプラントは自費治療

・高度な技術・専門的な知識が必要

・衛生管理費がかかる

・信頼できるインプラントメーカーをしようしている

・設備費がかかる

 

それぞれについて詳しくみていきましょう。

1-1:インプラント治療は自費治療

そもそも、保険治療は最低限の治療を平等に受けられるようにできている制度です。

 

国民がどこの歯科医院で治療を受けても内容に差がでないように、国が治療の流れや使える金属、材料を細かく指定しているので、歯や体に良い材料(歯に体に適している材料は高い)を使って治療することができないのです。

 

一方で、自費治療は材料や治療手順に制限がないため、患者さん一人一人に合った治療を提供することが可能です。

 

特にインプラントは、最低限の治療ではなく、患者さんの歯がある時と変わらない快適な生活を送ることができる画期的な治療法になるため費用が高額になります。

1-2:高度な技術・専門的な知識が必要

歯科医師であればインプラント治療を行うことができます。

とはいえ、インプラント治療は外科手術が必須になり、口の周りの組織に詳しくないとできません。

 

例えば、下の奥歯にインプラントを埋める場合には、下顎槽神経(かしそうしんけい)という神経を傷つけないように手術を行います。

もし、下顎槽神経を傷つけてしまうと、麻痺や痺れなどの症状が残る可能性があるからです。

 

また、インプラントが正確な位置に埋められていないとインプラントがすぐに抜けてしまったり、噛み合わせのバランスが悪くなったりする原因になるため、専門的な知識に加えて、豊富な経験や技術が必要になります。

1-3:衛生管理費がかかる

細菌感染を防ぐため、インプラント手術で使用する器具は全て滅菌しているのが基本です。

手術した部位が細菌感染を起こすと、インプラントが骨と上手く結合せずに抜けてしまうのです。

 

インプラントの成功率を上げるためにも必要な衛生管理費は、材料費が多くかかってしまいます。

1-4:信頼できるインプラントメーカーを使用している

信頼性が高い会社のインプラント1本の値段が約35万~50万円です。

 

インプラントに使用されている金属費も値段の中に含まれていますが、メーカー独自の研究に費やした時間や研究費も含まれています。

 

世界中で使用されているメーカーのインプラントは、値段が高額な分、トラブルが起きた時のサポートや衛生面、今までの臨床実験で立証されている安心、安全が備わっているのです。

1-5:設備費がかかる

インプラント治療をする前に、設備を整える必要があります。

 

例えば、インプラントができるのかを診査、診断するCT機器やインプラント手術ができるオペ室や専用の器具などは、インプラント治療をするには欠かせない設備です。

 

ただ、医療機器は費用が高額で、それを回収しようと思うと、治療費も高くなってしまいます。

2 オプションを付けると治療費はどうなる?

オプションとは、一般的なインプラントを埋める手術の他に、追加で手術を行うことです。

 

例えば、インプラントを埋める部分に骨が不足していると、インプラントがしっかりと固定できないので、骨を造り出すGBR法という手術をする場合があります。

 

骨を増やす材料が、自分の骨(自家骨)なのか人工骨なのかによっても費用は変わってきますが、GBR法の治療費の相場は3万円~15万円になります。

 

骨を増やす手術が必要になる場合には、インプラント治療費にプラスしてGBR法の手術費がかかってきます。

 

他にも、骨を増やす手術の難易度が上がったり、術者の高度な技術が必要になったりするオプションの場合には、費用が多く必要になることがあります。

 

3 インプラント治療費を抑える方法

高額になりやすいインプラント治療費を抑える方法は4つあります。

 

・医療費控除を活用する

・保険適用のインプラント治療を受ける

・インプラントの本数を少なくする

・デンタルローンを使用する

 

それぞれがどんな方法なのかを詳しく解説していきます。

3-1:医療費控除を活用する

医療費控除とは、1月1日~12月31日までの1年間の医療費が10万円を超える場合に、支払った税金の一部が返金される制度です。

 

インプラント治療は医療費控除の対象になるため、医療費控除を活用することで、治療費を抑えることができます。

 

ただ、医療費控除は患者さん自身で確定申告の手続きが必要になります。

3-2:保険適用のインプラント治療を受ける

インプラント治療は基本的に自由診療です。

しかし、ある条件を満たせば保険内でインプラント治療を行うことが可能です。

 

条件は、次の通りです。

・病気や事故によって顎骨を広範囲で失った場合

 

・生まれつき顎の骨が1/3以上失っている状態

 

・病床数が20床以上ある病院

 

・歯科または歯科口腔外科に5年以上携わっている歯科医師やインプラント治療の経験が3年以上ある歯科医師が常勤している

 

・当直体制が整っている

 

・国が定めている医療機器や薬がある

 

保険適用でインプラントを行うには上記のような厳しい条件が必須になります。

 

3-3:インプラントの本数を少なくする

使用するインプラントの本数が多いほど、治療費が高額になるので、本数を少なくできる方法がないかを確認してみましょう。

 

例えば、All-on-4(オールオンフォー)は、少ない本数でインプラントを埋め込んで、その上に入れ歯を取り付ける治療法です。

 

今までの治療法は、失った歯と同じ本数のインプラントを埋めることが一般的で費用が高くなりやすいのが欠点でした。

 

しかし、All-on-4では専用のインプラントを使用することで、少ない本数でもしっかりと安定して噛むことができるのです。

 

とはいえ、インプラントの本数を少なくして噛めない、すぐに抜けてしまったなどの症状が出てしまっては意味がありません。

 

必ず、担当医に本数を減らしてインプラントを行うことができるのかを確認しましょう。

 

3-4:デンタルローンを使用する

デンタルローンとは、高額な歯科治療を分割して支払うことができるシステムです。

分割数が多いため、余裕をもって支払いをすることができます。

 

しかし、全ての歯科医院で活用できるわけではありません。

 

デンタルローンのシステムを導入している歯科医院でしか使用することができないので、まとめて治療費を支払うのが難しい場合には、デンタルローンを取り扱っている歯科医院を選びましょう。

4 安すぎる・高すぎるインプラント治療には注意!

インプラント1本、5万円~といった歯科医院が実際に存在します。

 

安さを売りにしている歯科医院では、安全なインプラント治療もあるかもしれません。

しかし、患者さんが安いインプラントでも安全な治療をしてくれる歯科医院なのかを判断するのは難しいでしょう。

 

相場より安いインプラントは、聞いたことのないメーカーを使用していて、安全性や信頼性に欠けていたり、トラブルが起きた時に十分な保証が受けられなかったりする場合があります。

 

一方で、インプラント1本の値段が100万円といった高額なところは、有名なインプラントメーカーを使いながらも、過多に金額を提示していることが考えられます。

 

インプラント治療費が安すぎる、高すぎる場合には、その場で判断せずにセカンドオピニオンを活用して専門家に治療内容や費用について相談しましょう。

5 インプラントは生活の質を保つことができる

インプラントは、第二の永久歯と言われるくらい、見た目や固い食べ物でも噛める機能は自身の歯とほとんど変わらないので、今までと変わらない生活を送ることが可能です。

 

インプラント治療を行うのは費用がかかりますが、他の歯に負担がかからないので、トラブルが起きにくく、結果として医療費を抑えることになります。

 

将来も快適な生活ができる治療の選択をして、後悔がないようにして下さい。

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