インプラントで重要な「CT検査」とは?どんなことがわかる?

インプラント治療ではCT検査が重要な役割を果たしています。

 

「虫歯はレントゲンなのにインプラントはCT検査をするのはなぜ?」

「そもそもレントゲンとCTの違いってなに?」

「インプラントはCT検査を受けないといけないの?」

 

このように疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、CTとレントゲンの違いに触れながらなぜインプラント治療にはCT検査が重要なのかを解説していきます。

目次

1. CT検査とは

CT検査はComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、歯や顎の骨の状態を調べることができる機械です。

わかりにくい部分を輪切りの断片画像として表示できるので、診断や治療計画に役立ちます。

 

10年以上前のインプラント治療では、CT検査を行うことが少なく、手術中に血管や神経を傷つけてしまうこともあったと言います。

そのようなことを防ぐためにも、近年ではCT検査を行う歯医者が増えているのです。

 

口内の状態を正確に把握しなければならないインプラント治療では、特にCT検査が重要だと言えるでしょう。

2. CTとレントゲンの違い

CTとレントゲンの違いは、CTが立体図でレントゲンが平面図だということです。

 

レントゲンは2次元の平面的な画像しか撮影できないので、虫歯などを把握することはできても、神経や骨などの位置を把握するのが難しくなります。

ですがCTは、3次元の立体的な画像が撮影できるため、インプラントにおいて大切な骨の形状や神経の位置を、より正確に把握することが可能です。

 

CTの立体的な画像は視覚的にも分かりやすく、患者も治療を理解しやすくなるでしょう。

3. CT検査のメリット

CT検査を実施することで、

 

・レントゲンには映らない骨の状態がわかる

・血管や神経を傷つけるリスクが減る

・患者に合った治療計画が立てやすい

・患者様にかかる負担が少ない

 

という4つのメリットがあります。

3-1. レントゲンには写らない骨の状態がわかる

インプラント治療は、顎の骨に歯根という人工的な歯の土台を埋め込むので骨の量や厚みが重要です。

骨の状態をきちんと把握できず、インプラント治療後に問題が起こってしまった事例も実際にあります。

CT検査をすることで、レントゲンでは写すことのできなかった骨の状態を詳しく確認でき、問題を回避することができるでしょう。

3-2. 血管や神経を傷つけるリスクが減る

CT検査では、骨だけではなく血管や神経の位置を知ることができます。

血管や神経を傷つけてしまうと、大量出血や麻痺などの症状が出る危険性があり、そのようなトラブルを避けるためにも、インプラント治療ではCT検査を実施することが重要です。

3-3. 患者に合った治療計画が立てやすい

レントゲンには写らない骨の状態や血管、神経の位置がわかるので、患者一人ひとりに合った治療プランと、プランに即したスケジュールを立てられるでしょう。

 

口内状態には個人差があるので、患者ごとに注意すべき点は変わってきますが、CT検査のデータを使って手術のシミュレーションもできるので、より治療の精度を高められます。

 

事前の診断が正確になれば、歯科医師にとっても後のスケジュールの目処が立てやすくなり、早い段階でどのような流れでインプラント治療が進んでいくのかが明確になるので安心です。

3-4. 患者にかかる負担が少ない

切開で口の中を調べるのとは違い、CT検査の撮影時間は数秒程度と短く、体力的な負担も少なくなります。

撮影された写真からインプラントの形状も決められるため、全体の通院時間を減らすことにも繋がるのです。

 

また、X線で懸念されている被ばく量についても、歯科用CTは医療用CTよりも低被ばくで、一年間の被ばく限度量も10~100分の1程度です。

このように、診察時間や放射線の負担を減らせることもCT検査のメリットだと言えるでしょう。

4. CT検査を受ける際に気をつけること

CT検査を受ける際には、身につけるものや体の状態に気をつけなければなりません。

 

まず、磁気のあるものは身につけないようにしましょう。磁気が影響して正確な結果が出ない場合があるからです。

 

それと、妊娠中や抗がん剤などで治療中の場合は、体の状態によってはCT検査を受けられない可能性があります。

 

妊娠中の方は特に、CT検査だけのことではなくインプラント治療自体が途中で中断されることも考えられるので、無理してインプラント治療をする必要は無いかもしれません。

歯科医師、産科医師とよく相談して進めてください。

抗がん剤治療を受けている方は、病院によって判断は異なりますが、内科の担当医の判断が必要な場合もあります。

5. CT検査をしないでインプラント治療を提案される時の対処法

インプラント治療前のCT検査は義務ではありませんが、ここまで述べてきたように、CT検査を行うことで歯科医師側にも患者側に双方にとってメリットがあります。

 

ですが自院に設備がないこと等を理由に、CT検索をせずにインプラント手術を提案されるケースもあり、そのような場合にはしっかりと理由を聞き、場合によっては別の歯科医師に相談するなど対処してください。

 

CT検査をせずにインプラント治療を行うことは多くありません。

仮にCT設備がなくても、治療の時間はかかりますが近隣のCT設備を導入している病院に依頼をすることができるからです。

 

このような事態にならないようにするためにも、まずは事前に歯科のホームページを見たり、問い合わせたりして確認しておくと良いでしょう。

 

諸々説明を聞いて、不安が残る場合は他の歯科医師の診察をしてもらうなどして、セカンドオピニオンを試してみてください。

セカンドオピニオンは特殊なことではなく、歯科医師も重要だと理解しています。

通常の虫歯治療とは違い高額かつ難易度高い治療ですので、主治医以外の意見を聞くことは大切なことです。

6. まとめ インプラント治療は口内状態を正確に把握できるほど安全

CT検査は、レントゲンではわかり切らない、口内状態を正確に把握できる設備です。

虫歯治療よりもリスクの高いインプラント治療では、CT検査でより口内状態を詳しく知ることが重要になります。

 

それは、治療の精度や安全性を高めるだけでなく、患者自身が自分の口 口内状態を知る、治療方法を具体的に理解できるという点でも大切なことだからです。

 

不安なことはためらわずに聞き、納得したうえでインプラント治療を行いましょう。

この記事が気に入ったら「評価」ボタンを押してください!

★★★★★

評価する

関連記事