子供にインプラントはできるのか?

失った歯を補う方法としてインプラントは利点も多く、大変有効な治療法ですが、残念ながら子どもにはインプラントを行うことができません。

この記事では、子どもにインプラントができない理由や、その代わりになる治療法について解説していきます。

目次

1.子どもにインプラントできない理由

歯を失ってしまう事故は子どもにも起こり得ます。失った歯をそのままにするとのちに述べるような弊害が起こります。大人であれば「インプラント」はひとつの選択肢ですが、子どもにはインプラントはできません。それは、子どもの身体が日々成長しているからです。あごも同じく成長しています。インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込むものです。成長したことでインプラントの位置がずれたり抜けてしまうおそれもあるので、成長中の子どもにはインプラントを施すことができません。

2.インプラントはいつからできるのか

歯科医の見解にもよりますが、20歳になってからというのが多くの歯科医院で推奨しています。たとえ、身長の伸びが止まったとしてもあごは20歳位まで成長を続けていると言われています。しかしながら、身長が伸びるのに個人差があるように、30歳近くまで成長を続ける人もいます。永久歯の生え具合、あごの成長具合を総合的に診て、インプラントできるかどうかを判断します。

3.失った歯をそのままにするデメリット

歯を失うメリットは全くありません。歯も身体の一部です。失った歯をそのままにしておくことにより、様々な弊害が現れます。

3-1.見た目が悪くなる

歯抜けとなり、単純に見た目が悪くなります。心理的に口を開けたり笑ったりすることに抵抗を感じるため、表情も暗くなります。人間関係を円滑にするコミュニケーションが欠けることに繋がります。

歯肉もやせてくるので、歯ぐきが下がってきます。そのため頬がこけて見えたりたるみが見えたり、口元にシワが寄ったりします。

隙間ができるので、その両隣の歯が傾いてきて、ますます歯並びが悪くなります。

3-2.発音が悪くなる

特に前歯を失うと息が漏れ抜けて明瞭に発音できなくなります。やはりコミュニケーションに悪影響を与えてしまいます。

3-3.咀嚼不足になる

咀嚼が不十分だと、胃や腸に余計な負担を生じさせ、消化不良を招きます。きちんと栄養を吸収できなくなると免疫力も下がってきます。唾液の分泌も不足してしまうので虫歯にもなりやすくなります。噛むことによる脳への刺激が減ることで正常な脳の成長が阻害されます。

3-4.咬み合わせが悪くなる

抜け落ちた歯の上下反対側の歯は、咬み合わないのでどんどん伸びていきます。そして抜けた部分を補うように、その両側の歯が傾いてきます。そうなると歯の隙間が広がってしまうので食べかすが詰まりやすくなり、歯磨き残しも多くなり、虫歯の原因となります。

3-5.噛む力が弱くなる

例えば本来4本で噛むところを3本で噛むことになるため、残った歯に負担がかかります。また、歯が欠けた側ではうまく噛めないので、もう片方の歯でばかり噛むことで噛み合わせのバランスが崩れ、噛む位置がずれ、下顎の位置が変わることで顎関節症の原因にもなります。

歯をしっかり食いしばれなくなってしまうので、集中力に欠けるようになり、スポーツ等で本来の力が発揮できなくなることもあります。

 

4.インプラント以外の治療法

欠けた歯を補填する方法はインプラントに限ったものではありません。あごの骨が固定したころに将来的にインプラントするとしても、当面の間のつなぎとして何らかの対応を施す必要があります。

4-1.抜けた歯を再生させる

この方法は一番理想的な方法でありながら、抜けて30分以内に適切な処置を施すという厳しい条件を満たす必要があります。万が一の時のため、後から知って後悔しないために、処置方法を知っておきましょう。ポイントは歯根膜の細胞を死なせないことです。

 

・抜けた歯の歯根の部分に触れない

・水で洗わない

・乾燥させない(唾液や牛乳に浸す)

 

この状態で歯科医院に持っていき、適切な処置を受けます。

4-2.ブリッジ

抜けた歯の両側の歯を支えにして義歯を橋渡しして取り付ける方法です。健康な両側の歯を削る必要があり、虫歯にもなりやすくなります。メリットデメリットを理解して治療を受けてください。歯を削る量を抑えた接着ブリッジもあります。

 

4-3.入れ歯

入れ歯の一番の問題点は目立つことです。見た目が不自然で違和感があります。また、それなりの厚みがあるので、口の中での違和感もあります。自分の歯でない分しっかりと噛むことができません。また、日々のお手入れも必要です。

4-4.保隙(ほげき)装置

抜けたところを何かで埋めるのでなく、本来の歯のスペースを確保する装置です。周囲の歯が倒れてくることなく、正しい位置を確保することができます。これはスペースを空けるだけなので、見た目は歯抜けのままです。

4-5.仮歯

ブリッジなどと違い、簡易的に付ける歯です。強度はあまりないため、生え変わり間近であるなど、とにかく見た目を重視した措置です。

5.将来を見据えた方法で

子どもの歯の治療法は、乳歯か永久歯化によっても変わってきます。乳歯であってもいい加減な治療をしてしまうと将来取り返しのつかないことになってしまいます。

歯が抜けたときは決して放置せず、歯科医にしっかりと希望を伝え、将来を見据えた治療をしてもらいましょう。

 

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