入れ歯の種類と値段はどのくらい?/特徴や選び方について解説

 

歯を失ってしまった場合、入れ歯は様々な症状に合わせて作ることができます。そして入れ歯とひと言で言っても数本だけの入れ歯から、すべての歯を補う総入れ歯まで様々です。また、値段も保険適用となるものと、保険の適用外の入れ歯があります。

 

歯を失ってしまった場所によっては、ブリッジやインプラントしかできずに、高額な治療費になってしまうのではないか。このような心配や疑問を持つ方にとっても、最近ではあらゆる入れ歯が用意されています。

 

そこで当記事では、入れ歯の種類やおおよその価格から、それぞれの特徴についてご紹介します。

目次

1. 保険の入れ歯と保険適用外の入れ歯の違い

まず入れ歯を検討する方は、保険適用と適用外のどちらを選択するかを検討します。違いとなる要素は、やはり価格が大きく関係し、さらに見た目や装着感などの特徴も異なります。

 

 

  見た目 装着感 価格
保険の入れ歯 悪い~普通 悪い 安い
自費の入れ歯 普通~良い 普通~良い 高い

 

 

ひと言で言えば、見た目を意識すれば自費の入れ歯ですし、価格を重視すれば保険の入れ歯になります。ただし単なる価格といっても、ご自身の歯がどれだけ残っているのかという点も重要なポイントになります。たった一本が無くなっただけの方と、ほとんどなくなってしまった方では選べる内容も変わってきます。

 

入れ歯を選ぶ際は、ご自身の状態を踏まえて検討しましょう。

2. 入れ歯の種類はどんなものがある?

保険適用の有無以外に、入れ歯には患者さんが求める要素に合わせて多くの種類があります。

 

・とにかく安く済ませたい

・食べ物をしっかり噛みたい

・外れにくく、会話しやすい

・手入れやメンテナンスが楽

・入れ歯だと気づかれたくない

 

このように人によって求める内容が変わりますが、現在は非常に多くの義歯(入れ歯)があり、様々なニーズに対応しています。

 

それでは入れ歯の種類についてご紹介します。

なお、自費の入れ歯に関しては歯科医院ごとに価格が異なるため、あくまで目安となります。

2-1. プラスチック入れ歯(保険適用)

価格を抑えることが大きなメリットとされる保険適用の入れ歯をご説明します。

 

◯メリット

 

・価格を抑えることができる

・どの歯科医院でも同じ入れ歯ができる

・修理しやすい

 

◯デメリット

 

・長持ちしにくい(平均5年以下)

・厚みで装着に違和感があり、外れやすく話しにくい

・厚みと素材のせいで飲食物の温度を感じにくい

・部分入れ歯の場合は金属の固定具(クラスプ)が目立つ

・総入れ歯の場合、噛む力が元々の20%以下になる

 

価格:

  1割負担 3割負担
部分入れ歯 1千~3千円程度 3千~7千円程度
総入れ歯 3千円程度 9千円程度

2-2. 金属床(クラスプデンチャー)

金属床とは、入れ歯の土台が金属で作られており、厚みの薄い安定した装着感を持つ入れ歯です。

 

◯メリット

 

・厚みがないため会話しやすい

・外れにくく食べ物を噛みやすい

・飲食物の温度を感じることができる

・壊れても修理が可能

 

◯デメリット

 

・金属製のため修理しにくい

・安い金属の場合、重さで外れることがある

・部分入れ歯の場合は金属の固定具(クラスプ)が目立つ

・金属アレルギーの方は適さない場合がある

 

価格:25~35万円前後(残りの歯の本数により異なる)

※利用する素材によって価格が変わる

2-3. ノンクラスプデンチャー(審美性入れ歯)

固定する金属製のバネ(クラスプ)を利用しないため、自然な見た目が特徴で審美性のある入れ歯です。

 

 

◯メリット

 

・他人から見て、入れ歯が気づかれにくい

・バネを使用しないため周囲の歯に負担がかからない

・フィット感があるため、装着の違和感が少なく外れにくい

 

◯デメリット

 

・平均2~5年周期で修理(作り直し含む)が必要

・完全な破損は修理できないことが多い

 

価格:~15万円(1~5本程度)

15~40万円(6本以上)

2-4. シリコン入れ歯

歯ぐきに当たる土台部分が、柔らかいシリコン素材で作られている装着感の良い入れ歯です。

 

◯メリット

 

・見た目が自然で審美性がある

・歯ぐきに当たる部分がクッション材となるため痛みが少ない

・シリコンが密着するため外れにくい

 

◯デメリット

 

・残っている歯が少ないほど高額になる

・他の入れ歯に比べ、日常の手入れが必須になる

・約3年を超えるとシリコンが剥がれてしまうことがある(修理可能)

 

価格:10万円~50万円前後(残りの歯の本数により異なる)

※利用する素材によっても価格が変わる

2-5. マグネット入れ歯(磁性アタッチメント)

ご自身の残っている歯に金属を埋め込み、マグネットでぴったり密着させるため安定した入れ歯です。

 

◯メリット

 

・固定用のクラスプ(金具)がないため審美性がある

・マグネットで密着するため外れにくく、食べもをのをしっかり噛める

 

◯デメリット

 

・自分の歯が少なすぎると利用できない

・磁石をつけるため、健全な歯の神経を取る必要がある

・MRI検査の際にはマグネットを外す必要がある

 

価格:利用する入れ歯の代金+3~5万円程度(マグネット1つあたり)

2-6. インプラントデンチャー

土台となるインプラントを埋め込んで、がっしりと装着する入れ歯です。患者さんの歯の残りの本数によってインプラントの数は変わります。また、All-on-4(オールオンフォー)と呼ばれている入れ歯もインプラントデンチャーのひとつになります。

 

◯メリット

 

・安定感があり話しやすく、食べ物もしっかり噛める

・取り外しが簡単なので、家庭でのお手入れが簡単

・自分の歯がなくても利用できる

 

◯デメリット

 

・インプラントの数によって高額になる

・インプラントの外科手術が必要

・日頃のお手入れは、入れ歯だけでなくインプラントも必要

・マグネット式の場合、MRI検査の際にはマグネットを外す必要がある

 

価格:50~150万円

2-7. BPSデンチャー

ヨーロッパで生まれたBPSデンチャーは、これまでの製作工程とは異なるフルオーダーの入れ歯です。実際に、アメリカの多くの歯学部で採用されているほどの世界的な義歯製作技術なのです。

 

BPSデンチャーは歯科技工士の立会いのもと、患者さんの状態に合わせて作られる高品質の入れ歯です。

 

・顎の筋肉の動き

・噛み合わせ

・発音。および表情

 

◯メリット

 

・違和感がなく、自分の歯のような錯覚を起こすほど自然

・元々の自分の歯のような見た目と噛み合わせの良さ

 

◯デメリット

 

・費用が高額になる

 

価格:40〜60万円程度(片顎)

2-8. テレスコープ義歯

残っている歯を削って金属をかぶせた土台にはめ込むタイプの安定した入れ歯です。

 

◯メリット

 

・がっしりと安定して外れにくく、しっかりと噛める

・固定のクラスプがなく、はめ込み式のため審美性がある

・修理が可能なため、長期的に利用できる

 

 

◯デメリット

 

・土台にするため自分の歯を削る必要がある

・総入れ歯には対応できない

・高額である

 

価格:100万円以上(入れ歯+土台費用)

3. 入れ歯以外の選択肢も踏まえて検討する

入れ歯と聞くと「他人に知られてしまうし見た目もちょっと・・」とイメージされる方がいます。確かに以前までは選択肢の少なかった入れ歯ですが、いまでは審美性のある入れ歯も増えてきました。

 

ただ、ご自身の歯の状態によっては必ずしも入れ歯が良いとも限りません。多くの歯を失っているのか、あるいは1本だけ失っているのかによっても選択肢は変わります。ブリッジやインプラントの方が良いかもしれないし、自分の親知らずを失った部分に移植する歯牙移植という治療もあります。

 

ご自身の予算の都合、さらに口内の状況を踏まえて希望する内容を選ぶことが大切です。

4. 入れ歯の種類と値段はどのくらい?「まとめ」

今回は入れ歯の種類や特徴についてご紹介しました。

 

とにかく価格を抑えたい方は保険適用の入れ歯ですし、見た目や装着感を希望する方は自費の入れ歯を選ぶことになるでしょう。ただし、自費の入れ歯ならどれでも良いわけでもなく、それぞれにメリット・デメリットとなる点があります。また、患者さんの年齢や残っている歯の本数によっては選択肢も異なるため、十分に比較した上で検討することが大切です。

 

かかりつけの歯科医院で相談したり、場合によってはセカンドオピニオンの利用も良いかもしれません。

 

毎日の食事や会話、そして長く付き合う歯はとても大切ですので、自分にとって最適な入れ歯を選びましょう。

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