インプラントの「治療期間」は?1週間?1ヵ月?1年?

時間は有限である。」私も同感です。

 

そう、時間は無限に有るわけではありません。
他の人と同じで、あなたに与えられた時間も決まっていて、与えられた時間の過ごし方も、あなた次第になってきます。
できることなら時間を有効活用したいですよね。

 

例えば、インプラント治療を受けたいと思っているけど治療に一歩踏み出せないのは治療期間が長いから。
かといって、「入れ歯」は見た目が悪いし「ブリッジ」では歯を削る必要があるから嫌だ。
といった悩みを持つ人も少なくないと思います。

 

そこで、この記事では
・短期間でインプラントを受ける方法があるのか
・どんな手術方法で期間はどのくらいなのか
・オプションがつくと治療期間が変わるのか

などのインプラントの治療期間について詳しく解説していきます。

簡単ですぐ読める内容になっているので、インプラント治療を考えている方は一読して下さいね。

目次

1 基本的な治療期間は「約4ヶ月~6ヶ月」

インプラント治療の一般的な治療期間は約4ヶ月~6ヶ月になります。
まずは、なぜ何ヶ月も治療期間がかかるのか。そこからお話ししましょう。

1-1 骨とインプラントの結合期間

インプラント(人工歯根)はチタンという金属でできています。
チタンは人の体に一番馴染みが良く拒否反応が少ない金属で、インプラントに適しているとされていて、世界中の多くのインプラントメーカーもチタンを起用しているほどです。

 

インプラント治療では、失った歯の所にインプラントを埋めるのですが、すぐに骨と馴染むわけではありません。少しずつ時間をかけて骨とインプラントは結合していきます。
よって、「治療期間=骨とインプラントが結合するのを待つ期間」のことをいうのです。

1-2 治療期間が長くなる他の理由は?

約4ヶ月~6ヶ月という数字は結構アバウトですよね。

歯科医師だけでなく医師は「絶対に○○だ。」と断言するようなことは言いませんし言えないのです。それは薬事法の関係があったり、なかったり・・・。

 

話しが少しそれてしまいましたが、歯科医師は治療に関して断言できないことや、患者さんの状態によって治療に差が出るため、おおよその治療期間を提示しているのです。

また、治療期間が長くなる理由は次のことも関係してきます。

・使うインプラントのメーカー
・骨の状態

 

インプラントのメーカーはどのくらいの数があると思いますか?
日本だけでも30種類以上あると言われていて、世界中のインプラントを集めると100種類以上のインプラントのメーカーがあるようです。インプラントはメーカーによって特徴が異なり治療期間も変わってくるので、医院がどこのメーカーを使用しているのかもポイントです。

 

そして、インプラント治療を考えるときに一番大事なことは「骨の状態」になります。

インプラントを埋めるだけの十分な骨があるかどうかは、治療期間を決まる重要なポイントになるのです。骨の量、厚さが十分に有る場合の治療期間は約4ヶ月~6ヶ月です。しかし、インプラントを埋めるだけの骨がない場合は、骨を増やす手術を行うので、さらに治療期間が長くなってしまいます。

2 「オプション有り」の治療期間

オプションとは、何かを追加する事です。
例えば、ラーメンを頼んでトッピングで味付け玉子を追加した「味玉」がオプションになるわけですね。

 

では、インプラント治療での「味玉」は何でしょうか?

結論から言うと骨を増やしたり、移植したりする手術が「味玉」になります。

オプションの意味が理解できたらインプラント治療でのオプション、骨を増やしたりする手術はどんな手術方法があるのか。追加されると治療期間はどのように変わってくるのかを見ていきましょう。

2-1 GBR法(骨造成)

GBR法は骨を増やす一般的な手術方法です。
手術方法は骨がない所に人工骨や自家骨(自分の顎から骨を取る)を移植します。
骨が体に馴染む治癒期間が必要になり、その治癒期間が約6ヶ月~9ヶ月かかるため、全体の治療期間は約1年かかることになります。

2-2 サイナスリフト

上顎の骨の量や厚みがない時に行う手術方法です。

目の下から鼻の横にかけて上顎洞という大きな空洞があります。
その上顎洞のことをサイナスと呼ぶことからサイナスリフトと名前が付いたそうです。
そして、リフトは上げるという意味になります。

すなわち、サイナスリフトとは上顎洞を上げる手術になるのです。

手術方法は簡単に説明すると、上顎洞の入り口にはシュナイダー膜といった膜があるのですが上顎の骨とくっついているのを丁寧に剥がすと骨と膜の間にスペースができ、その空いたスペースの中に骨を埋める手術になります。
術後、骨が体に馴染むまで約3ヶ月~6ヶ月かかるため、全体の治療期間は約9ヶ月かかります。

2-3 ソケットリフト

ソケットリフトもサイナスリフトと同じように上顎の骨の量が不足している方に行う手術です。ソケットリフトはサイナスリフトに比べて治療範囲が狭くなります。

治療範囲が狭いので、傷口を大きくすることなく腫れや痛みが少なくなり体への負担が軽減されます。

 

また、ソケットリフトを行うと同時にインプラント治療を行うため治療期間は約3ヶ月~4ヶ月と短期間で治療できます。しかし、ある程度の骨の厚みがあることや、手術を行う術者の高い技術が必要などの難しい条件が必要になります。

3 「短期間」でのインプラント手術方法と期間

オプションを付けるとインプラント治療は約1年かかることがわかりましたね。
1年は長すぎる。」と思った方もいるのではないでしょうか?安心してください。
短期間でインプラント手術する方法が2つあります。
この2つの方法にはそれぞれ条件があるので、自分はどの条件に当てはまるのかを確認しながら見ていきましょう。

3-1 抜歯即時埋入法

この方法は、歯を抜く時と同時にインプラントを埋入する手術方法です。

歯を失った後では、この治療方法はできません。
あくまでも抜く歯があることが前提になります。

普通のインプラント治療では、インプラントを入れる穴を専用のドリルで空けるのですが、この手術方法は歯を抜いた穴があるので、ドリルをほとんど使うことがなく、身体への負担が少なく済むことが特徴です。

 

この治療法の適応条件は次の2つです。
・骨に十分な厚み、高さがある
・周囲の骨が歯周病におかされていない

 

上記の条件を満たしている場合に、この手術方法が適応されます。
治療期間は約3ヶ月~4ヶ月となります。

3-2 All on 4(オールオンフォー)

今まで総入れ歯の方がインプラント治療をする時には多くの費用、時間が必要でした。

失った歯の数と同じ本数のインプラントを入れたり、本数が多い分、手術を分けて行う必要があったりと、治療を受ける方への負担が大きいものでした。

 

しかしオールオンフォー手術は、最低4本のインプラントで歯の機能を取り戻すことができ、手術が1回で終わったりと経済的、身体的負担が軽減されるのです。

 

またインプラント治療が困難で、骨移植が必要と言われて泣く泣く治療を断念した方も、この手術方法ではインプラント治療ができる可能性があります。

 

かといって、手術をして歯がない時間があるのは困りますよね。心配ご無用!インプラント手術当日には仮歯が入るので歯がない時もありませんし、食事も問題なくとれます。

治療期間は手術から約6ヶ月のインプラントと骨の結合期間と、被せ物に約1ヶ月かかる期間を合わせて7ヶ月ほどになります。

4 「治療」期間は「治癒」期間である

インプラント治療は画期的な治療方法です。
歯があった時と同じように食事をとることが可能になりますし、見た目も他の歯とわからないくらいにキレイになります。
その分、治療期間が他の治療に比べかかってしまいますが、この先の自分が食べることや笑うことに躊躇せずに過ごすためには必要な時間ではないでしょうか?

 

できれば治療期間を短くしたい気持ちは十分にわかります。
しかし、インプラントの治療期間は骨と結合する期間で「治癒」期間でもあるのです。
逆に治癒期間が極端に短すぎると、骨とインプラントがしっかりと結合していない状態になりインプラントがぐらつき、噛みにくい可能性もでてきます。

そんな本末転倒なことを防ぐためにも、「治癒」期間を大切な治療の1つだと思って下さい。
また治療期間は個人差があるので、歯科医師と相談して治療期間を決めていきましょう。

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