【入れ歯の不都合】入れ歯を諦めるしかないの??痛い・外れる・噛めない・・・

入れ歯になると「噛みにくい」「すぐに外れる」「話しづらい」などさまざまな不都合に直面します。このような入れ歯のマイナス面が“入れ歯よりもインプラント”という風潮を高める一方、高齢化が進む近年は「インプラントにしたくてもできない」という方も増えています。

 

このような現状から歯科医の中でも改めて入れ歯の重要性が見直され、入れ歯でも「よく噛める」「快適に過ごせる」といった工夫が行なわれるようになってきています。

 

そこで今回は「入れ歯だから」と諦める前にできることや、個々のお悩みを解決する自費の入れ歯の詳細、さらに入れ歯を作るうえでの注意点などをご紹介していきたいと思います。

目次

入れ歯は「一度作ったら終わり」というものではなく、少し面倒でも歯科医院で継続して調整を行っていくことが大切です。

とくに新しい入れ歯ははじめからピタッと合うということが少なく、実際に使用してみて感じる不具合を、その都度調整しながらお口の中になじませていきます。

 

そしてこのような調整は早くても1ヶ月、長くなると半年以上も時間がかかる場合もあります。

またしばらく調子のよかった入れ歯でも、ある時点から外れやすくなったり、あるいは痛みや違和感をおぼえたりするようになります。これは歯ぐきや粘膜の形が変わってしまったり、入れ歯がすり減って噛み合わせが悪くなったりすることがその原因です。

このような場合にも歯科医院で入れ歯の調整や修理を行うと、ある程度入れ歯の不具合を改善することができます。

1-2.自費の入れ歯を検討してみる

自費の入れ歯と聞くと「高すぎる」「贅沢だ」と思われがちですが、しかし高いものにはそれなりのメリットがあることも理解しておく必要があります。

 

保険でつくる入れ歯は確かに費用が安く、また出来上がりまでの時間も比較的短いというメリットがあります。

 

ただその一方で、保険の入れ歯は材料や作り方が決められているため、必ずしも自分のお口に合う入れ歯に仕上がるとは限りません。

 

たとえば保険の入れ歯の材料となるプラスチックは軽くて取り扱いやすい反面、割れにくくするためにはある程度の厚みが必要となります。そしてこの厚みが入れ歯の不快感や違和感を生み出す原因になってしまうのです。

 

材料や作り方を自由に選べる自費の入れ歯は、自分のお口にピッタリ合うオーダーメイドの入れ歯が作れるのが最大のメリットです。保険の入れ歯よりも費用は高くなるものの、やはり自分の希望通りに仕上がるという点においては自費の入れ歯の方が優れているといえるでしょう。自費の入れ歯については、次の項目でさらに詳しく解説していきますのでご参考ください。

1-3.“入れ歯のスペシャリスト”の門をたたく

歯科が医科と大きく異なるのは、虫歯・歯周病の治療から入れ歯治療、さらにインプラントなどの外科治療のすべてを一人の歯科医が担うことです。

 

これは「あらゆる分野からお口の中を総合的に治療できる」というメリットがある一方で、「どの治療の技術も中途半端になりやすい」というリスクがあるのも否めません。

 

このようなリスクを避けるために近年は歯科医にも“専門医”の制度が設けられていますが、ただ入れ歯に関しては公的な機関が認めるような専門医制度がないのが実状です。

 

しかし歯科医の中には大学で「入れ歯」を専門に学んできた、あるいは開業後に入れ歯を本格的に学んでいる歯科医も大勢います。このような“入れ歯のスペシャリスト”を探しだすことも、自分に最適な入れ歯に出会うためにはとても重要です。

 

入れ歯治療は主に「補綴(ほてつ)」「有床義歯(ゆうしょうぎし)」という分野で学ばれます。このようなジャンルで学んだ実績がある、あるいは学会に所属している歯科医は、入れ歯に関する専門的な知識や技術を有する可能性が高いといえます。近年はホームページ等で自身の経歴を記載している歯科医も多いため、一度確認してみましょう。

1-4.“入れ歯安定剤の盲点”を知っておく

入れ歯の痛みや外れやすさを解消するために、入れ歯安定剤を使用している方も多くいらっしゃいます。ただ安定剤を使いすぎると、かえって入れ歯があわなくなる恐れがあるため注意が必要です。

 

入れ歯安定剤には安定剤が“接着剤”となって入れ歯を固定する粘着タイプと、安定剤によって入れ歯と歯ぐきのすき間を埋めるクッションタイプがあります。このうちとくに使用で注意したいのが、クッションタイプの安定剤です。

クッションタイプの安定剤は均一に伸ばすのが難しく、バランスの悪い安定剤の厚みによって歯ぐきに余計な力が加わり、歯ぐきの形を変えてしまうことがあります。そのため歯科医の多くはその使用を推奨していません。

 

入れ歯安定剤は人前で入れ歯が外れる不安がある時や、外で食事を楽しみたい時などには非常に便利で、このような短時間の使用であればとくに問題もありません。ただ入れ歯はもともと安定剤なしで使用するものであることをよく理解し、安定剤を常時使用するようなことは控えるようにしましょう。

2自費の入れ歯の種類とそれが解決できること

“自費の入れ歯”にはさまざまな種類があり、それぞれに構造や使用するメリットなども異なります。以下にその代表的なものをご紹介しますので、自費の入れ歯をご検討される方はぜひ参考にしてください。

2-1.金属床(きんぞくしょう)

【こんなお悩みを解決します】

・入れ歯が厚くて違和感が強い
・入れ歯がすぐに割れてしまう
・食事をもっと楽しみたい

 

金属床はプラスチックの一部を金属に置き換えた入れ歯です。強くて硬い金属は薄くしても割れないため、入れ歯の一部に使用することで厚みによる違和感や不快感を少なくできます。また入れ歯が薄くなるとお口のスペースも広がり、会話もしやすくなります。

 

さらに金属は熱を伝えやすい性質があることから、食べ物の温度があごの粘膜や歯ぐきで感じやすくなるのも金属床の利点です。これにより食事中に「熱い」「冷たい」といった食べ物の温度変化を楽しめるようになります。

2-2.ノンクラスプデンチャー

【こんなお悩みを解決します】

・入れ歯の金具が目立って見栄えが悪い
・入れ歯が動いて、会話や食事に集中できない

 

部分入れ歯は「クラスプ」という金具を自身の歯にかけて入れ歯を固定していきますが、保険の入れ歯ではこのクラスプに金属が使用されます。そのため金具が目立ち、見栄えが悪くなるのが欠点の1つとなっています。

 

ノンクラスプデンチャーは通常の部分入れ歯にあるような金具がなく、ピンク色の柔らかい樹脂が歯ぐき全体を覆って入れ歯を固定していきます。お口にいれても見た目の違和感がなく、また歯ぐきにピッタリと密着するため入れ歯の動きが少ないのも特長です。

2-3.コンフォートデンチャー

【こんなお悩みを解決します】

・入れ歯が痛い
・入れ歯が外れやすい
・入れ歯と歯ぐきの間に物がはさまりやすい

 

コンフォートデンチャーは入れ歯の裏側を「生体シリコーン」という柔らかい樹脂で覆った入れ歯です。シリコーンがクッションのような役目を果たし、グッと噛んでもその衝撃をやわらげて歯ぐきへの負担を少なくします

 

またシリコーンが入れ歯と歯ぐきのすき間を埋めるため、入れ歯がピタッと吸着して外れにくくなるほか、「入れ歯に食べかすがはさまる」といったトラブルも解消していきます。

2-4.マグネットデンチャー

【こんなお悩みを解決します】

・入れ歯がすぐ外れる
・入れ歯が大きくて口の中がモゴモゴする

 

マグネットデンチャーは入れ歯の裏側と自身の歯(歯の根っこ)に磁石を取り付け、その磁石が互いに引き合う力でお口の中に固定する入れ歯です。

 

磁石でしっかり固定されるため、会話や食事をしても入れ歯が外れたり、動いたりする心配がありません。またこの維持力は入れ歯を小さくしても変わらないことから、大きな入れ歯によるお口の不快感も解消できます。

 

ただし、マグネットデンチャーはお口の中に自分の歯が残っていることが適用の条件となるためご注意ください。

2-5.インプラントオーバーデンチャー

【こんなお悩みを解決します】

・うまく噛めない
・入れ歯がすぐに外れる
・入れ歯が動いて会話や食事がしづらい

 

インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯の固定にインプラントを利用していきます。通常の入れ歯は歯ぐきや粘膜で支えられていますが、これにさらにインプラントの支持が加わることで、これまでよりも大きな力で入れ歯を支えられるようになります。

 

これにより噛む力も大きくなり何でも噛みやすくなるほか、入れ歯がしっかりと固定されるため「外れる」「動く」といったお悩みも解消されます。

3.自費の入れ歯も“作り手の技術”が物を言う

自費の入れ歯は使用する素材や材料、また入れ歯の構造などが自由に選択できるため、個々のお悩みに対応した入れ歯の作製が可能となります。

 

しかしたとえ高い費用をかけて入れ歯を作ったとしても、そこに作り手の技術がともなわなければ再び「合わない」「噛めない」「痛い」というトラブルを招きかねません。

 

歯科医が個々の患者さんに適した噛み合わせ、そして入れ歯の構造などを正しく設計できるかが、本当に良い入れ歯ができるかの決め手となります。さらにその設計を元に実際に入れ歯を作製する歯科技工士の手腕も重要です。

 

したがって自費の入れ歯を作る場合にも、先に述べたような歯科医の経歴を含め、その歯科医院が入れ歯の治療にどの程度熱心に取り組んでいるのかなどもしっかり見極めておきましょう。

4.まとめ

これまで入れ歯といえば保険でつくるのが主流でしたが、近年は新たな歯科材料が次々に誕生し、個々のお悩みに対応したれ歯が自費で作られるようになってきています。

 

「入れ歯だから仕方がない」と諦める前に、まずは入れ歯の治療に力をいれている歯科医に相談し、自身に最適な入れ歯を求めていきましょう。

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