歯が抜けた後の治療法は

「第一印象は見た目が9割」と言われているそうですが、私も同感です。

特に歯が抜けた状態の見た目は大きく変わり、人に会うのも避けてしまいがちです。

かといって、歯が抜けた後の治療法はいくつかあって、どの治療法が良いのか迷ってしまいます。また時間的余裕がない理由から、歯が抜けた状態でも大丈夫なのかも知りたい方もいると思います。

 

そこで、この記事では

 

歯が抜けた後の治療法は?

歯が抜けた状態にしておくとどうなるのか

 

について簡単に解説していきます。

目次

1 歯が抜ける「3つの原因」

歯が抜けた後の治療法を知る前にまずは、なぜ歯が抜けてしまったのかの原因を考えて見ましょう。

 

歯が抜ける原因は次の3つになります。

 

虫歯

歯周病

外傷

 

それぞれの原因について詳しく解説していきます。

1-1:「虫歯」が原因で歯が抜ける場合

虫歯になる原因は、虫歯菌が歯を溶かしてしまうからです。

菌は歯を溶かしながら自分の住みやすい環境を作り出していきます。

初めは冷たい水や、甘いものを食べるとしみる症状がでます。この段階ではまだ虫歯が大きくなっていない可能性があり歯を失うことはほとんどないのですが、何もしなくても痛みが強い場合には、虫歯が歯の根っこまで進行している可能性が強いため、その時は歯を残すのは難しくなり抜歯になる可能性があるのです。

1-2:「歯周病」が原因で歯が抜ける場合

歯を失う原因としては一番多いと言われている病気が歯周病です。

歯周病の特徴は「顎の骨を溶かしながら進行していく」ことです。

最終的には歯の周りの骨をほとんど溶かしてしまうので、歯は支えがなくなりグラグラして自然に抜けてしまったり、歯科医院で抜歯をすることになります。

1-3:「外傷」が原因で歯が抜ける場合

外傷とは、ケガや事故などの外から受けた強い衝撃で歯を失うことです。

例えば、道で転んだ時に前歯を強く打ってしまい歯の根っこまで割れてしまうと歯を残すことが難しくなり抜歯をする可能性があります。

 

歯を失う原因がわかったら、次は歯が抜けたまま放置すると、口の中はどうなるのかについて見ていきましょう。

2 歯が抜けた後は早めの治療が大切

歯が抜けた場合、早めに治療する必要があります。

それは、歯が抜けたままにしていると様々なリスクがあるからです。

そのリスクとは大きく3つに分けられます。

 

機能面のリスク

見た目のリスク

生活環境のリスク

 

この3つの内容を詳しく見ていきましょう。

2-1:機能面のリスク

歯が抜けたままの状態を放置していると次のようなことが起きます。

 

①歯が傾斜する

②歯が挺出する

③噛み合わせのバランスが悪くなる

 

①歯が傾斜する

 

歯は1本で独立していると思われがちですが、実は他の歯と支えあって立っています。

そのため、歯を1本失うとその両隣の歯は、支えを失うことになるので歯が無い方向に傾くのです。歯が傾くと、歯を入れるスペースが無くなるので傾いた歯を削ってスペースを作ったり、傾いた歯に装置を付けて元の位置に戻す処置が必要になったりします。

 

②歯が挺出する

 

挺出とは歯が出てきたり、歯が伸びてきたりすることです。

なぜ伸びるのかというと、歯が勘違いするからです。

上下の歯は「噛み合う」ことでそれぞれの歯の位置を確認しています。噛み合う歯がなくなることで、噛み合う歯を探しに残っている歯はどんどん伸びていきます。

 

③噛み合わせのバランスが悪くなる

 

①と②の影響で口全体のバランスが悪くなります。

歯が傾いてしまうと、噛む位置も変わってきます。

噛む位置が変わることで、今まで噛めていたところで物が噛めなくなり、他のところで噛むようになるのです。そうなると、他の歯に負担がかかり痛みがでる可能性があります。

2-3:生活環境のリスク

ここでは、歯を失うことで、生活環境にはどんな問題が起こるのか見ていきましょう。

生活環境のリスクは次の3つになります。

 

①発音の問題

②胃に負担がかかる

③脳への刺激が減る

 

①発音の問題

 

歯が無いと発音がしにくくなります。

それは話す時に歯の隙間から空気が漏れることで、言葉がはっきりと言えなくなるからです。これは大きな問題で、今まで言えていた言葉が発音できないもどかしさや恥ずかしさから人と会うことを避ける原因にまで発展することもあります。

 

②胃に負担がかかる

 

歯を1つ失うと噛み合わせが変わります。

今までは噛めていたところも、歯が無くなれば噛むことはできません。

特に奥歯は物を細かくしたり、すり潰したりするのに重要な役割があります。

その重要な役割の奥歯を失うと、食べ物を細かくすることができずに塊のまま胃の中に入っていきます。そうすると、胃は多くの胃酸を出して食べた物を消化しようと頑張ることで胃に負担がかかってしまうのです。

 

③脳への刺激が減る

 

噛む刺激で脳が活性化することが、日本咀嚼学会で報告されています。

しかし、歯を失い噛むことが難しくなると、脳への刺激が大幅に減り脳の機能が低下してしまいます。脳の機能の低下は痴呆を引き起こす可能性もあると言われています。

 

歯を抜けたままにしておくリスクがわかったら次の章で

 

歯が抜けた後にどんな治療法があるのか

費用はどのくらい必要なのか

どのくらいの治療期間がかかるのか

 

について解説していきます。

3 歯を補う3つの「治療法」と「費用」と「期間」

歯が抜けた後の治療方法は次の3つになります。

 

入れ歯

ブリッジ

インプラント

 

それぞれの治療法や費用、治療期間について詳しく解説していきます。

3-1:入れ歯

入れ歯はなんとなくイメージできると思います。

人工の歯と歯ぐきをプラスチックで製作し、ご自身の歯と接続させる治療法です。

 

入れ歯のポイントは、金属のバネをかける健康な歯にダメージを与えることがあります。

費用ですが、保険適用の入れ歯では5千円~1万円程度になります。

そして、入れ歯の型取りをしてできあがるまでの治療期間は約1週間です。

3-2:ブリッジ

ブリッジは歯がないところの両隣の歯を削って、橋のような被せ物を作る治療法になります。ブリッジ治療のポイントは、両隣の健康な歯を削る必要があることです。

費用は歯の本数によって変わりますが、保険適用の金属では約5千円〜1万円です。

治療期間は入れ歯と同じく約1週間です。

3-3:インプラント

インプラントは顎の骨の中に人工歯根を埋めて、その上に被せ物をする治療法になります。

入れ歯、ブリッジと最も違うところは他の歯を削ることもなく、負担がかからないところです。

 

インプラントの治療のポイントは外科手術が必要になることです。

外科手術といっても、基本的なインプラント手術は1時間程度で終わります。

また、入院も必要なくその日に帰宅できます。

痛みも麻酔や痛み止めの薬でコントロールすることが可能です。

インプラント治療は保険診療の対象外で自費診療になります。

そのため、インプラント1本の治療費は約30万円~50万円が相場です。

そして治療期間についてですが、インプラント治療では顎の骨とインプラントが馴染む期間が必要になります。この期間を含め、被せ物が入るまでの治療期間は約4ヶ月~6ヶ月になります。

4 自分にあった治療法を選ぶ

歯が抜けたまま放置していると、口の中が徐々に変化していき、気づいた時には大きな変化になっています。大きな変化になってしまうと、最悪の場合にはいくつもの治療法の選択ができずに1つの治療法しかできない可能性もでてきます。そうなる前に歯が抜けた後は、すぐに対処することが大切です。歯科医師としっかりと話し合い自分が納得する治療法を選びましょう。

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